Monthly Archive: 9月 2024

【夏・秋採用 募集開始】9月26日(木)にWEB説明会開催します!

皆さんこんにちは、採用担当です!

福井新聞社は来春入社の夏・秋採用を実施することになりました。北陸新幹線の開業で福井が全国から注目を集める中、福井新聞社は福井をもっといい地域にできるよう「地域力創造企業」を目指しています。来年3月卒業予定の方、既卒の方、ご応募をお待ちしております!

採用試験に先立って、9月26日(木)10~12時に、オンラインの会社説明会を開催します。▽会社概要▽社員による仕事紹介・質疑=計2人(成長できた経験、やりがい、ワークライフバランスなど▽入社後の待遇・選考の日程-を予定しています。説明会に参加された方にエントリーシート(ES)をお送りします。マイナビでエントリーの上、以下のバナーから参加を予約下さい。

マイナビ2025

採用日程としては、10月上旬に1次試験、下旬に最終面接を行い、10月中の内定通知となる予定です。詳細は説明会で案内します。

ESの記入に当たってはマイナビ掲載の「先輩情報」も参考にしてください。
https://job.mynavi.jp/25/pc/search/corp101023/obog.html

ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
福井新聞社 経営企画局 採用担当
電話=0776(57)5190
メール=saiyo@fukuishimbun.co.jp

それでは皆さまのご応募お待ちしております!

整理記者のお仕事拝見~インターンシップ③・最終日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

本日は2024夏インターンシップ第3日程・最終日の模様をお伝えします♪


この日は、報道部のHデスクの仕事紹介からスタート。Hデスクは記者歴26年目のベテランで、社会的弱者とされる人々に寄り添った連載をいくつも手がけています。
印象深い取材として紹介してくれたのは、旧優生保護法における強制不妊を取り上げた連載記事。全国に約2万5千人の強制不妊手術を受けた人がいるとの報道をきっかけに、うち福井県内には75人がいることを調査して報道。県内外の当事者に話を聞き、思いや実態を6回の連載にまとめました。
当事者に取材して記事を書くということは「2万5千分の1の人生を描くということ」とHデスク。読者に「戦後最悪の人権侵害」とも言われる強制不妊手術の実態を知ってもらい、自分の人生と比較することで重大な問題であることを知ってほしかったといいます。同時に「自分に思いを打ち明けてくれた当事者に届けたいという思いで記事を書いた」と語りました。
デリケートな話題ほど取材させてくれる人を見つけるのに苦労するといった自身の経験を踏まえ、記者を目指す学生には「話を聞ける人を見つけて、つながり続けることが記者にとって一番大切なことだ」と呼びかけました。


続いて登場したのは、福井新聞のデジタル報道を担う「デジタルラボ」のA先輩。ラインニュースなどのネットニュースに記事を配信したり、福井新聞の電子版「D刊」アプリ開発など、福井新聞のデジタル報道部門が担当している業務を教えてくれました。
D刊にコメント欄をもたせる想定で、多くの人に使ってもらうための機能やルール、デザインなどを考えるグループワークも実施。A先輩の「自分が使うことを想像してアイデアを出してみて」との助言をもとに、参加者は2グループに分かれて思案。短い時間の中で「『いいね』ボタンを作って共感や批判の数を見える化する」「NGワードを設けることで秩序を維持する」など、A先輩も思わずうなずく意見を複数挙げてくれました。


午後からは、見出しをつけたり記事・原稿をレイアウトしたりして紙面制作の中枢を担う編集局・整理部を訪問しました。実際に現場で使っている専用端末を使って、紙面に見出しや写真を配置する作業を体験。同じ文言の見出しでも、サイズやフォントによって紙面の印象を大きく変えることを実感してもらいました。
「記事を生かすも殺すも見出し次第」と語ったのは、整理部経験通算9年というベテランのK先輩。外勤記者が面白い原稿を書いても「興味を引き付ける見出し、目を引くレイアウトでなければ読者に読んでもらうことはできない」とし、頭を悩ませながら紙面を作り上げる整理部の仕事のやりがいを語ってくれました。


インターンシップ最後のプログラムは、今春入社した1年目社員との交流。報道部のY先輩とS先輩に、最近手がけた記事や自分たちが就活をしていたころの動きについて話を聞きました。
多数の質問をしてくれた参加者とのやり取りを一部抜粋してお伝えします♪

【記者として働いてみて想像と違ったことは?】
Y先輩…映画やドラマで見る新聞社の報道部から、殺伐とした場所なんだろうというイメージをもっていた。実際入社してみると、デスクは優しくてのびのびと仕事ができる。自分のやりたいことを気軽に相談できる雰囲気があって働きやすい。
S先輩…入社前は、記者は不規則な仕事だと想像していて「帰れなかったらどうしよう…」と不安だった。事件事故など急きょ取材が入ることも確かにあるが、取材の合間など自由な時間はかなりある。

【就活で大切にしていたことは?】
Y先輩…面接では事前に回答を用意するのではなく、自分の思いを素直に伝えることを意識した。
S先輩…やりたいと思った仕事をすることに決めていた。

【子どもの体調不良の時はどうしている?】
Y先輩…入社の時から「子どものことを第一優先でいい」と言われている。何かあれば上司に連絡し、予定していた取材に代わりの記者を出してもらうなどのフォローをしてもらっている。

【取材準備ってどんなことをしている?】
S先輩…過去に福井新聞に掲載された記事を見て、事前に質問を用意している。
Y先輩…過去記事はあまり参考にしない。自分が聞きたいこと、読者が聞いてほしいであろうことを想像して質問を用意している。

【I、Uターン就職ってどう?】
Y先輩(Uターン)…最初からUターンするつもりで県外へ進学した。県外に出て、生活するなら落ち着いた福井がいいなと改めて感じた。
S先輩(Iターン)…地方に行く不安はあったが、福井出身の大学の同級生にいろいろ質問して解消した。

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8月から始まったインターンシップも、この日で全3日程が終了しました。
参加して頂いた皆さんには、少なからず福井新聞社の仕事を知っていただけたでしょうか?
いろいろな会社のインターンシップに参加することで、自分がやりたいと思える仕事を見つけてくださいね♪

県内外から多くの学生の皆さんに参加して頂きとてもうれしかったです、ありがとうございました!

書く楽しさ、難しさ実感~インターンシップ③・2日目~

皆さんこんにちは、採用担当です!

今回は、参加者に取材や記事の執筆を体験してもらったインターンシップ第3日程・2日目の模様をお伝えします♪


まずは報道部のIデスクによる「取材・原稿執筆講座」からスタート。
Iデスクは入社28年目のベテランで、普段から多くの記者の原稿チェック、手直しを担当しています。
記事の執筆に関しては「1文・1段落が長くなりすぎないことを心がけて」とアドバイス。長い文章は主語と述語の関係が分かりにくくなりがちで、読者が理解しづらい原稿になってしまうと指摘しました。
新聞は見出しで結論を伝え、リード(原稿の1段落目)で概要を伝え、本文で詳細を伝える「逆三角形の構造」になっているため「リードが最重要だ」と強調。
リードは5W1H(いつ=When、どこで=Where、誰が=Who、何を=What、なぜ=Why、どのように=How)を盛り込んだ上で、15行までに収めるよう呼びかけました。

また「面白い記事を出稿できるかどうかは記者のアンテナ次第」ときっぱり。記者は上手に原稿を書くことより「取材で良い情報を得ることが一番大切」とし、そのためには、取材相手の状況や体調に配慮して立ち回れるかどうか「人間力が問われる仕事」と話していました。


参加者は、Iデスクのアドバイスを踏まえて取材に挑戦!
今回はゲストスピーカーとして、版画家で地域おこし協力隊として県外から移住(現在は退任)した版画家のOさんをお招きし、インタビュー記事を執筆する想定で質問を投げかけました。Oさんは芸術家であり、首都圏からの移住者であり、協力隊の経験者であり、母親であり…と多彩な顔をお持ちの方。話題が豊富な分どの部分を原稿に落とし込むかが悩ましいところです。
参加者は、自分が書きたい原稿を頭に思い浮かべながら「福井の魅力は何だと思いますか?」「移住して作風に変化はありましたか?」などと問いかけていました。


原稿のイメージが膨らんだところでいよいよ記事を執筆。実際に記者が使っているパソコンとソフトを使い、40行を目安に書いてもらいました。
記者顔負けのスピードで書く人がいれば、じっくりと考えて何度も修正を加える人も。見出しをつけたり、誤字脱字のチェックをしたりと、現役記者と同じ手順で原稿を完成させました。
グループワークも行い、自身の原稿を披露しつつほかの参加者が書いたものを熟読。同じ内容を取材していても、原稿の組み立て方や切り取った話題が全く違うことに驚いた様子で「書き始めたら『もっと質問をしておけばよかった』と思った」「決められた分量の中で何を書いたらいいか考えがブレてしまった」などと感想を話し、書く楽しさと難しさの両方を実感した様子でした。

次回は、デジタル部門や整理記者の仕事を体験する様子をお伝えします!

先輩記者に心得、やりがい学ぶ~インターンシップ③・初日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

8月から開催している2024夏のインターンシップですが、本日から最終回となる
第3日程が始まりました! 今回は特に記者を目指している学生さんを対象にした
内容で、県内外の大学に通う8人が参加してくれています♪


現役記者から仕事のやりがいを聞くコーナーには、今夏のパリオリンピックを現地で取材した報道部(運動
班)のHデスクが登場。記者歴27年のベテランで、パリ派遣が決まった1年ほど前から入念な事前取材や
準備を続けてきたそうです。

越前市出身の見延和靖選手が出場したフェンシング男子エペ団体を取材した際には、翌日の紙面で「銀メダ
ル獲得」を伝える原稿に加えて、見延選手の飛躍をたどる緊急連載もスタートさせました。これも「事前の
準備を入念にしてきたからできた」そうで、パリ派遣が決まってからは、見延選手が福井にいる度、時には
県外へ足を運んで取材を重ねたそう。見延選手に関するあらゆる知識、情報を蓄積してきたことで、時間が
ない中でも豊富な原稿を出稿することができたことを教えてくれました。また、入念な準備は「効率は悪い
かもしれないがスキルや人脈、知識が次に生きてくる」と意義を語っていました。


続いて話をしてくれたのは、「データジャーナリズム」と呼ばれる報道に力を入れている報道部(社会班)の
S先輩。データジャーナリズムは調査報道の手法の一つで、さまざまなオープンデータを解析しビジュアル化
して伝えることで、社会問題の掘り起こしを目指すものです。S先輩はふるさと納税について、全国1700
以上の自治体の黒字、赤字を計算して地図で色分け。格差が一目で分かるようにすることで、大都市は大赤字
になって制度を問題視していることを記事にした事例を紹介してくれました。

【福井新聞オンラインで公開中】ふるさと納税、全国1741市区町村の黒字と赤字を可視化

また、県内で甚大な被害をもたらした福井豪雨から20年の節目を迎えた今夏は、県立大の学生と共に報道
写真を地図上に表示するデジタルアーカイブを作成。「災害が身近に起こりうることや対策の必要性を幅広い
世代に伝えたい」との思いから、新聞紙面だけでなくデジタルの活用を発案。社内に残る報道写真のデータを
掘り起こし、被害の発生地点を選ぶと当時の甚大な被害を記録した写真が閲覧できるサイトを作ったことを
紹介しました。

【S先輩と学生らが作成したサイト】学生が聞いた「福井豪雨」の証言

データジャーナリズムの取り組みには、データ解析やビジュアル化する上で「エンジニアやイラストレーター
の力が非常に重要」とS先輩。新聞社や記者と言うと文系の人が選ぶ職業というイメージが強いかもしれない
が、自身も理系の人間であると話し「記者はに問われるのは情報を引き出す能力。書くことに自信がないと
思わずに、理系の学生にも新聞記者を目指してほしい」と呼びかけました。また「幅広い分野の人と毎日
出会え、(地域に根差して)深い人付き合いができる」と地方紙で働く魅力も熱弁。面白い話題を掘り起こせ
ば、地方紙でもデジタルの力を活用して世界に情報を発信できると話していました。


報道部(写真班)のカメラマン、Nデスクによる写真講座も実施! 参加者は一眼レフを使った人物撮影に
挑戦しました。二人一組になった参加者は、雑談の中で相手の特徴をつかみ、雰囲気に合ったポーズや
構図を思案。ずっしりと重みのある一眼レフをしっかり構えて、スマホとは一味違う写真撮影を楽しんだ
様子でした。
Nデスクは季節感あふれる風景写真やポートレートなど、これまでに撮影してきた中から約40枚の写真も披露。
一見何気なく撮影した写真のようでも、目立たせたい被写体にのみピントを合わせたり、じっと構えて笑顔の
瞬間にシャッターを切っていたりと計算し尽された構図ばかり。ここぞの瞬間を逃さないよう、被写体の
動きを予測してカメラを構え続けていることも教えてくれました。
参加者の「カメラマンに必要なスキルは?」との問いには、特別な技術よりも「相手をリスペクトする
気持ちと謙虚さが大切」ときっぱり。その心がけにより、特に人物撮影では「撮影対象者からいい表情が
引き出せる」と話していました。

次回はゲストスピーカーを招いた取材体験の模様をお伝えします!