書く楽しさ、難しさ実感~インターンシップ③・2日目~

皆さんこんにちは、採用担当です!

今回は、参加者に取材や記事の執筆を体験してもらったインターンシップ第3日程・2日目の模様をお伝えします♪


まずは報道部のIデスクによる「取材・原稿執筆講座」からスタート。
Iデスクは入社28年目のベテランで、普段から多くの記者の原稿チェック、手直しを担当しています。
記事の執筆に関しては「1文・1段落が長くなりすぎないことを心がけて」とアドバイス。長い文章は主語と述語の関係が分かりにくくなりがちで、読者が理解しづらい原稿になってしまうと指摘しました。
新聞は見出しで結論を伝え、リード(原稿の1段落目)で概要を伝え、本文で詳細を伝える「逆三角形の構造」になっているため「リードが最重要だ」と強調。
リードは5W1H(いつ=When、どこで=Where、誰が=Who、何を=What、なぜ=Why、どのように=How)を盛り込んだ上で、15行までに収めるよう呼びかけました。

また「面白い記事を出稿できるかどうかは記者のアンテナ次第」ときっぱり。記者は上手に原稿を書くことより「取材で良い情報を得ることが一番大切」とし、そのためには、取材相手の状況や体調に配慮して立ち回れるかどうか「人間力が問われる仕事」と話していました。


参加者は、Iデスクのアドバイスを踏まえて取材に挑戦!
今回はゲストスピーカーとして、版画家で地域おこし協力隊として県外から移住(現在は退任)した版画家のOさんをお招きし、インタビュー記事を執筆する想定で質問を投げかけました。Oさんは芸術家であり、首都圏からの移住者であり、協力隊の経験者であり、母親であり…と多彩な顔をお持ちの方。話題が豊富な分どの部分を原稿に落とし込むかが悩ましいところです。
参加者は、自分が書きたい原稿を頭に思い浮かべながら「福井の魅力は何だと思いますか?」「移住して作風に変化はありましたか?」などと問いかけていました。


原稿のイメージが膨らんだところでいよいよ記事を執筆。実際に記者が使っているパソコンとソフトを使い、40行を目安に書いてもらいました。
記者顔負けのスピードで書く人がいれば、じっくりと考えて何度も修正を加える人も。見出しをつけたり、誤字脱字のチェックをしたりと、現役記者と同じ手順で原稿を完成させました。
グループワークも行い、自身の原稿を披露しつつほかの参加者が書いたものを熟読。同じ内容を取材していても、原稿の組み立て方や切り取った話題が全く違うことに驚いた様子で「書き始めたら『もっと質問をしておけばよかった』と思った」「決められた分量の中で何を書いたらいいか考えがブレてしまった」などと感想を話し、書く楽しさと難しさの両方を実感した様子でした。

次回は、デジタル部門や整理記者の仕事を体験する様子をお伝えします!