[1]採用担当から

整理記者のお仕事拝見~インターンシップ③・最終日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

本日は2024夏インターンシップ第3日程・最終日の模様をお伝えします♪


この日は、報道部のHデスクの仕事紹介からスタート。Hデスクは記者歴26年目のベテランで、社会的弱者とされる人々に寄り添った連載をいくつも手がけています。
印象深い取材として紹介してくれたのは、旧優生保護法における強制不妊を取り上げた連載記事。全国に約2万5千人の強制不妊手術を受けた人がいるとの報道をきっかけに、うち福井県内には75人がいることを調査して報道。県内外の当事者に話を聞き、思いや実態を6回の連載にまとめました。
当事者に取材して記事を書くということは「2万5千分の1の人生を描くということ」とHデスク。読者に「戦後最悪の人権侵害」とも言われる強制不妊手術の実態を知ってもらい、自分の人生と比較することで重大な問題であることを知ってほしかったといいます。同時に「自分に思いを打ち明けてくれた当事者に届けたいという思いで記事を書いた」と語りました。
デリケートな話題ほど取材させてくれる人を見つけるのに苦労するといった自身の経験を踏まえ、記者を目指す学生には「話を聞ける人を見つけて、つながり続けることが記者にとって一番大切なことだ」と呼びかけました。


続いて登場したのは、福井新聞のデジタル報道を担う「デジタルラボ」のA先輩。ラインニュースなどのネットニュースに記事を配信したり、福井新聞の電子版「D刊」アプリ開発など、福井新聞のデジタル報道部門が担当している業務を教えてくれました。
D刊にコメント欄をもたせる想定で、多くの人に使ってもらうための機能やルール、デザインなどを考えるグループワークも実施。A先輩の「自分が使うことを想像してアイデアを出してみて」との助言をもとに、参加者は2グループに分かれて思案。短い時間の中で「『いいね』ボタンを作って共感や批判の数を見える化する」「NGワードを設けることで秩序を維持する」など、A先輩も思わずうなずく意見を複数挙げてくれました。


午後からは、見出しをつけたり記事・原稿をレイアウトしたりして紙面制作の中枢を担う編集局・整理部を訪問しました。実際に現場で使っている専用端末を使って、紙面に見出しや写真を配置する作業を体験。同じ文言の見出しでも、サイズやフォントによって紙面の印象を大きく変えることを実感してもらいました。
「記事を生かすも殺すも見出し次第」と語ったのは、整理部経験通算9年というベテランのK先輩。外勤記者が面白い原稿を書いても「興味を引き付ける見出し、目を引くレイアウトでなければ読者に読んでもらうことはできない」とし、頭を悩ませながら紙面を作り上げる整理部の仕事のやりがいを語ってくれました。


インターンシップ最後のプログラムは、今春入社した1年目社員との交流。報道部のY先輩とS先輩に、最近手がけた記事や自分たちが就活をしていたころの動きについて話を聞きました。
多数の質問をしてくれた参加者とのやり取りを一部抜粋してお伝えします♪

【記者として働いてみて想像と違ったことは?】
Y先輩…映画やドラマで見る新聞社の報道部から、殺伐とした場所なんだろうというイメージをもっていた。実際入社してみると、デスクは優しくてのびのびと仕事ができる。自分のやりたいことを気軽に相談できる雰囲気があって働きやすい。
S先輩…入社前は、記者は不規則な仕事だと想像していて「帰れなかったらどうしよう…」と不安だった。事件事故など急きょ取材が入ることも確かにあるが、取材の合間など自由な時間はかなりある。

【就活で大切にしていたことは?】
Y先輩…面接では事前に回答を用意するのではなく、自分の思いを素直に伝えることを意識した。
S先輩…やりたいと思った仕事をすることに決めていた。

【子どもの体調不良の時はどうしている?】
Y先輩…入社の時から「子どものことを第一優先でいい」と言われている。何かあれば上司に連絡し、予定していた取材に代わりの記者を出してもらうなどのフォローをしてもらっている。

【取材準備ってどんなことをしている?】
S先輩…過去に福井新聞に掲載された記事を見て、事前に質問を用意している。
Y先輩…過去記事はあまり参考にしない。自分が聞きたいこと、読者が聞いてほしいであろうことを想像して質問を用意している。

【I、Uターン就職ってどう?】
Y先輩(Uターン)…最初からUターンするつもりで県外へ進学した。県外に出て、生活するなら落ち着いた福井がいいなと改めて感じた。
S先輩(Iターン)…地方に行く不安はあったが、福井出身の大学の同級生にいろいろ質問して解消した。

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8月から始まったインターンシップも、この日で全3日程が終了しました。
参加して頂いた皆さんには、少なからず福井新聞社の仕事を知っていただけたでしょうか?
いろいろな会社のインターンシップに参加することで、自分がやりたいと思える仕事を見つけてくださいね♪

県内外から多くの学生の皆さんに参加して頂きとてもうれしかったです、ありがとうございました!

書く楽しさ、難しさ実感~インターンシップ③・2日目~

皆さんこんにちは、採用担当です!

今回は、参加者に取材や記事の執筆を体験してもらったインターンシップ第3日程・2日目の模様をお伝えします♪


まずは報道部のIデスクによる「取材・原稿執筆講座」からスタート。
Iデスクは入社28年目のベテランで、普段から多くの記者の原稿チェック、手直しを担当しています。
記事の執筆に関しては「1文・1段落が長くなりすぎないことを心がけて」とアドバイス。長い文章は主語と述語の関係が分かりにくくなりがちで、読者が理解しづらい原稿になってしまうと指摘しました。
新聞は見出しで結論を伝え、リード(原稿の1段落目)で概要を伝え、本文で詳細を伝える「逆三角形の構造」になっているため「リードが最重要だ」と強調。
リードは5W1H(いつ=When、どこで=Where、誰が=Who、何を=What、なぜ=Why、どのように=How)を盛り込んだ上で、15行までに収めるよう呼びかけました。

また「面白い記事を出稿できるかどうかは記者のアンテナ次第」ときっぱり。記者は上手に原稿を書くことより「取材で良い情報を得ることが一番大切」とし、そのためには、取材相手の状況や体調に配慮して立ち回れるかどうか「人間力が問われる仕事」と話していました。


参加者は、Iデスクのアドバイスを踏まえて取材に挑戦!
今回はゲストスピーカーとして、版画家で地域おこし協力隊として県外から移住(現在は退任)した版画家のOさんをお招きし、インタビュー記事を執筆する想定で質問を投げかけました。Oさんは芸術家であり、首都圏からの移住者であり、協力隊の経験者であり、母親であり…と多彩な顔をお持ちの方。話題が豊富な分どの部分を原稿に落とし込むかが悩ましいところです。
参加者は、自分が書きたい原稿を頭に思い浮かべながら「福井の魅力は何だと思いますか?」「移住して作風に変化はありましたか?」などと問いかけていました。


原稿のイメージが膨らんだところでいよいよ記事を執筆。実際に記者が使っているパソコンとソフトを使い、40行を目安に書いてもらいました。
記者顔負けのスピードで書く人がいれば、じっくりと考えて何度も修正を加える人も。見出しをつけたり、誤字脱字のチェックをしたりと、現役記者と同じ手順で原稿を完成させました。
グループワークも行い、自身の原稿を披露しつつほかの参加者が書いたものを熟読。同じ内容を取材していても、原稿の組み立て方や切り取った話題が全く違うことに驚いた様子で「書き始めたら『もっと質問をしておけばよかった』と思った」「決められた分量の中で何を書いたらいいか考えがブレてしまった」などと感想を話し、書く楽しさと難しさの両方を実感した様子でした。

次回は、デジタル部門や整理記者の仕事を体験する様子をお伝えします!

先輩記者に心得、やりがい学ぶ~インターンシップ③・初日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

8月から開催している2024夏のインターンシップですが、本日から最終回となる
第3日程が始まりました! 今回は特に記者を目指している学生さんを対象にした
内容で、県内外の大学に通う8人が参加してくれています♪


現役記者から仕事のやりがいを聞くコーナーには、今夏のパリオリンピックを現地で取材した報道部(運動
班)のHデスクが登場。記者歴27年のベテランで、パリ派遣が決まった1年ほど前から入念な事前取材や
準備を続けてきたそうです。

越前市出身の見延和靖選手が出場したフェンシング男子エペ団体を取材した際には、翌日の紙面で「銀メダ
ル獲得」を伝える原稿に加えて、見延選手の飛躍をたどる緊急連載もスタートさせました。これも「事前の
準備を入念にしてきたからできた」そうで、パリ派遣が決まってからは、見延選手が福井にいる度、時には
県外へ足を運んで取材を重ねたそう。見延選手に関するあらゆる知識、情報を蓄積してきたことで、時間が
ない中でも豊富な原稿を出稿することができたことを教えてくれました。また、入念な準備は「効率は悪い
かもしれないがスキルや人脈、知識が次に生きてくる」と意義を語っていました。


続いて話をしてくれたのは、「データジャーナリズム」と呼ばれる報道に力を入れている報道部(社会班)の
S先輩。データジャーナリズムは調査報道の手法の一つで、さまざまなオープンデータを解析しビジュアル化
して伝えることで、社会問題の掘り起こしを目指すものです。S先輩はふるさと納税について、全国1700
以上の自治体の黒字、赤字を計算して地図で色分け。格差が一目で分かるようにすることで、大都市は大赤字
になって制度を問題視していることを記事にした事例を紹介してくれました。

【福井新聞オンラインで公開中】ふるさと納税、全国1741市区町村の黒字と赤字を可視化

また、県内で甚大な被害をもたらした福井豪雨から20年の節目を迎えた今夏は、県立大の学生と共に報道
写真を地図上に表示するデジタルアーカイブを作成。「災害が身近に起こりうることや対策の必要性を幅広い
世代に伝えたい」との思いから、新聞紙面だけでなくデジタルの活用を発案。社内に残る報道写真のデータを
掘り起こし、被害の発生地点を選ぶと当時の甚大な被害を記録した写真が閲覧できるサイトを作ったことを
紹介しました。

【S先輩と学生らが作成したサイト】学生が聞いた「福井豪雨」の証言

データジャーナリズムの取り組みには、データ解析やビジュアル化する上で「エンジニアやイラストレーター
の力が非常に重要」とS先輩。新聞社や記者と言うと文系の人が選ぶ職業というイメージが強いかもしれない
が、自身も理系の人間であると話し「記者はに問われるのは情報を引き出す能力。書くことに自信がないと
思わずに、理系の学生にも新聞記者を目指してほしい」と呼びかけました。また「幅広い分野の人と毎日
出会え、(地域に根差して)深い人付き合いができる」と地方紙で働く魅力も熱弁。面白い話題を掘り起こせ
ば、地方紙でもデジタルの力を活用して世界に情報を発信できると話していました。


報道部(写真班)のカメラマン、Nデスクによる写真講座も実施! 参加者は一眼レフを使った人物撮影に
挑戦しました。二人一組になった参加者は、雑談の中で相手の特徴をつかみ、雰囲気に合ったポーズや
構図を思案。ずっしりと重みのある一眼レフをしっかり構えて、スマホとは一味違う写真撮影を楽しんだ
様子でした。
Nデスクは季節感あふれる風景写真やポートレートなど、これまでに撮影してきた中から約40枚の写真も披露。
一見何気なく撮影した写真のようでも、目立たせたい被写体にのみピントを合わせたり、じっと構えて笑顔の
瞬間にシャッターを切っていたりと計算し尽された構図ばかり。ここぞの瞬間を逃さないよう、被写体の
動きを予測してカメラを構え続けていることも教えてくれました。
参加者の「カメラマンに必要なスキルは?」との問いには、特別な技術よりも「相手をリスペクトする
気持ちと謙虚さが大切」ときっぱり。その心がけにより、特に人物撮影では「撮影対象者からいい表情が
引き出せる」と話していました。

次回はゲストスピーカーを招いた取材体験の模様をお伝えします!

内定者7人「初めまして!」~顔合わせ会~

皆さんこんにちは、採用担当です!

8月も終盤だというのに、まだまだ暑い日が続きますね…

今回は、28日に行った内定者の初顔合わせの模様をレポートします♪


バイトや大学の課題などで忙しい中、うれしいことに4人が本社を訪れ、3人がオンラインで参加して
くれました!

この日は福井新聞創刊125年の節目の日とあって、採用担当の3人も気合十分!
背中に「創刊明治三十二年」の文字と、逆にエモさを感じる? 懐かしの旧福井新聞ロゴが入った
おそろいのTシャツで自己紹介させてもらいました。

この日が初の顔合わせとなった7人は、友人と旅行・食事を楽しむ写真や、部活で汗を流す写真などを提示
しながら自己紹介。普段の学校生活や暮らし、趣味、関心があることを発表しました。それぞれが話し
終えると「大学の近くに美味しいご飯屋さんはある?」「私もK-POPが好き!」などと質問や感想が飛び
交うなど、次第に緊張がほぐれて打ち解けられた様子。
同期との絆を深める第一歩にしてもらえたようでこちらもうれしい限りです♪

後半は、今年4月に入社した先輩社員のうち3人が会場に駆けつけてくれました。
入社後、一生懸命取り組んできた業務や休日の過ごし方を紹介。内定者からは「ちゃんと休みはとれますか」
「取材はいつから一人で行きますか」などの質問が挙がり、よりリアルな現場の声に耳を傾けていました。

顔合わせ終了後は懇親会も開催! リアル参加の内定者4人と1年目の先輩、採用担当が集い、お酒や食事を
楽しみながらざっくばらんに会話を楽しみました。
こちらもそれぞれの人柄に触れることができ、4月から一緒に仕事をすることが楽しみになりました!
ありがとうございました。

内定者同士が交流できる機会は今後も企画しますので、その模様はこちらのブログでお届けしたいと
思います!

新入社員の経験談参考に~インターンシップ2・最終日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

今回はインターンシップ第2日程・最終日の様子をお伝えします♪


この日は福井新聞社が県立美術館などとタッグを組んで開催している展覧会「古代エジプト美術館展」を
見学に訪問。先輩社員のSさんや学芸員のTさんに話を聞きました。一見、新聞社と美術は関係がなさそうな
気がしますが…S先輩とTさんは「福井県民によりよい美術作品を見てもらいたいという思いは同じ」と口を
そろえます。新聞社は地域貢献活動の一環として、美術館は地域の中での役割を担う上で開催する意義が
あり、新聞社は主に記事や広告を通じた広報、美術館は展示指導といった運営役に役割分担し、規模の
大きな展覧会を誘致、実現していると教えてくれました。

参加者は実際の展示会場もじっくりと見学。少女のミイラの実物や多数の装飾品が展示されていて、
ガラスケースに近づいてまじまじと見入っていました。


続いては、クロスメディアビジネス(CMB)局のY先輩から仕事の内容ややりがいを紹介してもらいました。
CMB局は新聞社の強みを生かした新規事業開発を行っている部署で、中でもY先輩は動画事業をメインに
取り組んでいるとのこと。かるた全国大会の動画配信や、県産食材PR動画作成といった、これまでに
取り組んできた業務について話しました。Y先輩は、会社の支援制度を使ってドローンの操縦資格を取得!
大学のころから興味があったことがきっかけになり、今や業務の中でどんどんその腕を磨いているそう。
ドローンがあると「広い画角の絵が撮れるため仕事の幅も広がる」と話し、自分の興味が仕事に生きている
ことを教えてくれました。


インターンシップ最後のプログラムは、今年4月入社の新入社員と交流するコーナー。
先輩社員としてCMB局からK先輩、編集局報道部からO先輩が登場しました。就活を終えてまもない世代という
こともあり、参加者は次々と手を挙げて質問していました。一部を抜粋して掲載します。

<県外大学からなぜ地元にUターンしたのか?>
K先輩→東京にあこがれをもって進学したが、都会に行っても地元の少子高齢化や地域の活力を生むには
どうしたらよいかなど、福井の社会問題のことばかり考えていた。その福井で影響力がある、福井新聞社を
就職先に選んだ。

O先輩→ペンの力で世の中を変えたいと思っていた。帰省の度に福井の心地よさを感じ、福井で人の
ためになる仕事をしたいと思った。

<業務をこなす上で大変なことは?よかったことは?>
K先輩→抱えている業務はいくつもあるので、抜け落ちがないように気を張っている。
担当している物産サイトの売り上げが前年より伸びていることがうれしい。

O先輩→日々の取材をこなしながら新たなネタを探すといったスケジュール管理は難しい。
それでも、取材相手から掲載のお礼が手紙で届くなど反響があるとうれしい。

<就活はどうやって乗り越えた?>
K先輩→別企業の早期選考やインターンシップの選考に落ちた時は「どうしよう…」と焦った時期もあった。
目の前のことに集中して取り組みながら、友達に相談に乗ってもらえば大丈夫!

O先輩→面接は実践の中でスキルを伸ばした。メンタル的にきついと感じた時は、友人らに不安を話すことで
気持ちが楽になった。

<入社前後でギャップはあったか?>
K先輩→こんなにいろいろな業務をやらせてもらえるとは思っていなかった。部長や先輩がマンツーマンで
手厚く教えてくれることもありがたかった。

O先輩→入社からわずか3週間ほどで自分の記事が紙面に掲載される。1カ月もすれば自分でネタを探しに
出かけていたので、与えられる裁量は大きいと感じた。

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9月3日からのインターンシップは、特に記者を目指している学生に向けた内容になる予定です!こちらの
様子もこのブログで紹介しますので、新聞社や報道の仕事に興味がある方は是非チェックしてみてください!

若者目線で企画、改善点提案~インターンシップ②・2日目~

皆さんこんにちは、採用担当です!

今回はインターンシップ第2日程・2日目の模様をお伝えします♪


先輩社員から業務内容ややりがいを聞くコーナーには、入社2年目の営業事業局所属・O先輩が登場。
県内の企業を訪ね新聞広告を提案したり、イベントの企画を含めた広告展開を考えたりと、新人時代から力を
入れてきた取り組みを教えてくれました。

特に印象に残る仕事として紹介してくれたのが、昨秋の「新聞広告の日」(10月20日)に合わせて行った
企画。新聞広告の魅力をPRするのが目的で、例年新人が知恵を絞った自由な発想で広告を企画しているそう
です。O先輩らは他媒体と組み合わせた新たな取り組みをしようと、ティックトッククリエイターを招いて
動画と新聞のコラボ企画を展開しました。動画撮影といった不慣れな業務やスケジュール調整に苦労したと
しつつ「企画の立ち上げ方など学ぶことが多くあった」と話していました。

営業の仕事に関心がある参加者も多く「顧客のニーズをくみ取るために心がけていることは何か」「なぜ
営業の仕事をしたいと思ったのか」など、次々と質問が。「営業の仕事の魅力は?」との質問に、Oさんは
「成果が数字で出てくるところ。昨年の自分を越えるつもりで業務に取り組んでいる」と力強く語ってくれ
ました。


続いては、記事のネット配信やアプリ開発などを担っているデジタルラボからH先輩が登場。福井新聞の
電子版「D刊」アプリの記事にコメント欄を新たに設ける想定で、どんな機能をもたせるかを考えるグループ
ワークを行いました。2チームに分かれた参加者は、「『メッセージ欄』という名称にしたほうが気軽に使える
雰囲気があっていい」「〝炎上〟対策としてNGワードは設定する必要がある」などの意見を挙げてくれ
ました。H先輩は自分たちの部署でも同様に考えたところ▼有識者にコメントを書いてもらう▼書いた人に
ポイントを付与する-などのアイデアが出たとし、参加者は自分たちとは別の発想に気づきを得た様子でした。


グループワークを通じて学生同士が話すことで、だんだん緊張もほぐれれきた様子。

引き続き、営業事業局のT先輩&M先輩による「県内大学への進学率を上げるための企画案」を考える
ワークショップも行いました。参加者は、事前に考えてきた「企業のように大学の教授や学生が説明会を
開く」「新聞学部をつくる」などのアイデアを披露。グループのメンバーと共有し、意見をもらいながら
ブラッシュアップし発表しました。


最後は紙面製作の要である編集局・整理部を訪問。実際に紙面づくりを行っている端末を使って、紙面に
見出しをレイアウトする体験を行いました。ここでは、O部長とS主任が紙面の構成や面ごとの特色を説明。
紙面を見ながら嶺北・嶺南といった面には県内各地域の情報がぎゅっと詰まっていること、各面にトップ
記事、準トップ記事などの順位付けがあり、見てほしいニュースほど見出しのサイズが大きくなっている
ことを学びました。


一人ずつ見出しを打ち込む体験では、フォントやサイズ、色使いを変えることで紙面の印象が一気に変わる
ことを確認。整理記者が日々頭を悩ませて紙面を作り上げていることも実感できた様子でした。

次回は、新聞社主催の美術展見学や1年目の先輩と交流する様子をお伝えします。

記者になりきりインタビュー挑戦~インターンシップ②・初日~

皆さんこんにちは、採用担当です!

福井新聞社では今月から、2024夏のインターンシップを行っています。

今回は、本日始まった第2日程の模様をお伝えします。

今回の日程には、県内外の大学に通う1~3年生の9人が参加してくれています。
まずは自己紹介から。名前や大学名に加えて、「プロ野球の観戦に行けた」「友人と旅行の約束をした」
など、最近あったうれしいニュースを発表し合いました。

 
最初のプログラムには、編集局報道部・運動班デスクで27年目のH副部長が登場。日本中が熱狂した
パリオリンピックで現地取材を担当、14日に帰国したばかりだそうで、現場の雰囲気や県勢の活躍ぶりを
熱く語ってくれました♪

H副部長は県勢を追いかけ、越前市出身の見延和靖選手が出場したフェンシング男子エペ団体や、勝山市出身の
山口茜選手が出場したバドミントン女子シングルスなどを観戦したそう。中でも「奇跡を見させてもらった」
と興奮気味に語ったのが、鯖江高校出身の杉野正尭選手が出場した体操男子団体総合の試合。挽回の難しい
点差をつけられる中で、杉野選手がミスのない演技を披露し会場全員が注目。H副部長は「会場の雰囲気が
がらっと変わったのを感じた」そうで、それがライバル中国に重圧をかけ、日本が金メダルを獲得する立役者
になったと語りました。

参加者は現場を生で見たH副部長の話に興味がわいたようで「時差がある中でどんな工夫をして取材を
したか」「選手と信頼関係をつくるために心がけていることはあるか」など、次々と質問を投げかけました。

 
午後からは取材体験プログラムを実施。報道部デスクのY部長が、取材や原稿執筆のノウハウを教えて
くれました。新聞の原稿は「リード」と呼ばれる第一段落目に、5W1Hといった大切なことを詰め込むことで、
記事の概要を伝える役割を果たしていると説明。記者と聞くと「文章を書くのが苦手な自分には向いて
いない…」などと考える学生さんは多いですが、Y部長は「ある程度新聞の原稿は書き方がパターン化されて
いるため、気にする必要はない。私も学生のころは国語が苦手だった」と笑顔で呼びかけていました。
加えて▼大切なことを最初に書く▼内容ごとに改行することで読みやすくする―といった、エントリーシート
を書く際にも役立つコツを伝授しました。


教わったノウハウを生かすべく、参加者は記者になりきって取材に挑戦! 地域おこし協力隊として県外から
移住(現在は退任)した版画家のOさんをお招きし、インタビュー記事を執筆する想定で質問を投げかけ
ました。Oさんが持参した多数の版画作品を間近で見て、記事の構成や質問内容を熟考。「移住してよかった
ことは何か」「心に残っている活動はあるか」「アートを生かしてどんなまちにしていきたいか」などと
活発に問いかけてくれました。

原稿を書いて提出してくださった方は、記者経験のある人事担当者が添削!
良かった点などを後日フィードバックさせてもらう予定です♪

初日から盛りだくさんの内容でしたが、みなさんメモを取りながら真剣に話を聞いてくれていました。

明日は、デジタルラボや営業事業局の仕事に触れる様子をお伝えします!

新聞社が美術展?なぜ?~2024夏・インターンシップ3日目~

皆さんこんにちは、採用担当です!

前回に引き続き、7日から始まったインターンシップの様子をお伝えします!

最終日は本社を飛び出し、福井県立美術館を訪問。同美術館と福井新聞社などが実行委員会をつくり開催
している「古代エジプト美術館展」を訪問しました。

同展覧会は全国で人気を集めていて、装飾品や化粧道具、ミイラなど多彩な遺物約200点を展示しています。
展示は7月20日に始まり、開幕10日で来場者は1万人を超えたそうです。

まずは同館の副館長が、美術館とマスコミがタッグを組んで展覧会を開く理由を話してくれました。
優れたコレクションを広く福井県民に見てもらいたいという思いがあるとし「新聞社をはじめとしたマスコミ
と共同で展覧会を開くことで広報の機会が増える。一面に掲載した翌日には、多くの人が美術館に足を運んで
くれた」とメリットを説明。一方、福井新聞社営業事業局のS先輩は「新聞社としては県民の方に優れた文化に
触れる機会を提供するメセナ(企業による文化・芸術活動支援)の側面がある」と意義を話していました。

学生は展示品をじっくり見学。神殿の柱の一部や人型の木棺に加え、実際のミイラなど普段お目にかかれない
数々の展示品に見入っていました。

社員が業務内容を語る「社員に聞く」のコーナーには、クロスメディアビジネス局よりK先輩が登場。自身も
サイクリストというK先輩は、10月の開催に向けて準備の真っ最中という自転車イベント「ツール・ド・ふくい」
を紹介してくれました。同イベントは、K先輩が「いつかやりたい」と長年温め続けてきた企画なんだそう。
新聞社の信頼や、人・企業のつながりといった強みを生かして新規事業開発を行っている同局に異動した
こともあり、上司や会社に企画を提案して実現にこぎつけたそうです。新規に企画を立ち上げる際には「関係
各所との打ち合わせや調整など大変なことも多い」とぽろり。それでも「自分がやりたい企画が通った時は
うれしいです!」とやりがいを語っていました。

最後のプログラムは、今年4月に入社した1年目の先輩による業務紹介!
編集局報道部のK先輩と、営業事業局のY先輩が、普段の業務内容を詳細に教えてくれました。
年齢が近い先輩ということもあり、参加者からは働き方や就活に関する質問が次々と飛び出しました!

<質問の一例>
▽休みはちゃんと取れますか?
→担当のイベントなどがあると土日も出勤するが、ちゃんと平日に代休が取れる(Y先輩)

▽この仕事をやっていてよかったと思うことは?
→取材相手が喜んでくれた時が一番うれしい。影響力が大きいので県民の役に立てる(K先輩)

▽心がけていることは?
→先輩のアドバイスを素直に聞くこと。休日は趣味に没頭してリラックスしている(Y先輩)
→分からないことを一人で抱え込ます、先輩やデスクにすぐ聞くようにしている(K先輩)

3日間のインターンシップもこれで終了!
最初は緊張した様子だった参加者もすっかり雰囲気に慣れ、積極的に質問したり、研修の
感想を話したりしてくれました。何より、グループワークなどを通して参加者同士が仲良くなり、
和気あいあいと活動して頂けたことが人事担当者にとっては一番の喜びです!

就活はまだまだこれからですが、いろいろな企業・分野に触れることで自分のやりたい仕事、
働きたい環境を見つけて、納得のいく就職先を見つけて頂きたいと思います。
その中で「福井新聞社で働きたい!」と思ってもらえたらとてもうれしいです。

13人のみなさんお疲れさまでした、ありがとうございました♪

8月20日から開催する次回インターンシップの模様も、こちらのブログでお届けします!

営業にデジタル、業務は多彩!~2024夏・インターンシップ2日目~

みなさんこんにちは、採用担当です!
前回に引き続き、7日から実施中のインターンシップの模様をお伝えします!


2日目は、営業事業局のY先輩の話からスタート!1日の動きや印象に残っている業務を教えてくれました。
5年目のY先輩は入社後、先輩から引き継いだ業務を着々とこなしつつ、自身のデザインスキルを磨く外部
講座にも参加。現在はそのスキルを活かし、女性に焦点を当てた新企画立ち上げに奔走しているそうです!
営業職に対するイメージからか、学生からは「ノルマはないですか?」との質問が。Y先輩は「ノルマはない
から安心して」と呼びかけ、ポリシーとして「押し売りは絶対にしないが、クライアントに合うものは
しっかり提案するようにしている」と教えてくれました。一方、上司には「クライアントから出稿を頂く
ために努力をしているかどうかを見られている」とのこと。特に自分が担当している企画は責任感をもって
相手に提案しているそうで、「お金を頂く分プレッシャーは大きいが、出稿が決まった時や、顧客のために
なっていると感じられた時は本当にうれしい」とやりがいを語っていました。
また、クライアントを訪ねるのは一人でも「目標を達成するために複数人で動くこともある。仕事は
チームで動いているので不安は感じなくて大丈夫」と話していました。

 
続いて登場したのは、営業事業局のT先輩とM先輩。官民連携でまちづくりに携わるなど、地域の旗振り役
として広告営業の枠を超え取り組んできた企画を例示し「広告を売るだけではないのが新聞社の営業。様々な
取り組みができる風土がある」と強みを語ってくれました。
2チームに分かれてのグループワークでは「県内大学への進学率向上策」を考えました。学生は事前に考えて
きた案を次々と発表しつつ、他社の意見を聞いてブラッシュアップ。「魅力ある学科があることをしっかり
広報する必要がある」「大学で作った学校紹介新聞を高校に掲示する」などの提案をしてくれました。


続いてはデジタルラボのA先輩が登場。エンジニアであるA先輩は、福井新聞電子版「D刊」の音声読み
上げや、好きな写真を使って無料で作れる「マイ誕生日新聞」など、自身も開発に携わった機能を紹介して
くれました。ネットニュースなどに表示されている「コメント欄」について考えるワークショップも!
コメント欄は13人全員が見ているそうで、「コメント欄がなくなると他の人の意見が分からなくなる」「嘘が
紛れている可能性もあり見る上では注意が必要」などと意見を交わしながら存在意義を考えました。


実際の紙面を制作している整理部の業務も見学してもらいました!
この日は、8日付オリンピック特集面を作っているK先輩&T先輩のデスクにお邪魔しました。
2人は、スケートボード女子パークで銀メダルを獲得した開心那選手の記事をレイアウトしている真っ最中!
通信社からは開選手の活躍を伝える原稿、写真が複数届くため、担当者はどれを紙面に使うか厳選します。
より読者が読みたい原稿はどれか、写真は表情がばっちり見えるものを使うか、躍動感を重視するか…。
読者でもある学生にも意見を求めつつ、頭を悩ませていました。
参加者は整理部の端末を実際に使い、原稿を紙面に配置したり、見出しを付けたりする作業も体験!
真っ白な画面が少しずつ埋まっていく新聞づくりの行程を間近で見て、触れてもらいました。

次回は、新聞社と文化事業の関わりを学んだ美術館見学や、1年目社員と交流する様子をお伝えします♪

記者の仕事って面白そう!~2024夏・インターンシップスタート~

みなさんこんにちは、採用担当です!

福井新聞社・2024夏のインターンシップが7日、本社で始まりました!

今夏のインターンシップは3日間、全3日程を開催します!
初回は、新聞社の業務全般を体験、知って頂ける総合コースとして実施しています。
忙しい夏休みの合間を縫って、県内外の大学に通う学生13人が参加してくれています♪


自己紹介では最近あった身近ないいニュースと、インターンシップで学びたいことを一人ずつ発表。
「ATMで新札が出てきた!」「新聞業界の概要を知りたい」などと元気よく話してくれました。


社員に業務内容を聞くプログラムでは、編集局報道部所属のH記者が登場。26年目のベテランで、
社会的弱者とされる人々に焦点を当てた連載を執筆しつつ、デスクとして若手らに原稿の書き方、
取材の手法などを指導しています。

能登半島地震の被災地や、強制不妊問題の実態に迫る取材経験を聞いた参加者からは「デリケートな
話は話したくないと思う人が多いのではないか? 取材させてもらえるのか?」との質問が。H記者は
「基本的に人は自分のことをしゃべりたいもの」とした上で「話したいと思ってもらえる空気を作り、
相手に寄り添う姿勢を忘れないことが大切だ」と伝えました。
また自身が他県の地方紙に寄稿した経験などから、最近は地方紙同士がお互いの記事を掲載するなどして
連携し、紙面の価値を高めていることも解説。家族旅行の写真も披露し、忙しいと思われがちな新聞記者も
休みはしっかり取得できていることを教えてくれました。


同じく報道部のIデスクは、取材や原稿の書き方を解説してくれました。
新聞の原稿は、リードと呼ばれる原稿の1段落目が記事の概要を伝える役割を担っているため、
「ここに大事な情報(5W1H)を全て入れないといけない」と伝授。「ぶつ切りで書くイメージ」で、
短い文章をつないでいくのが「読みやすく書きやすい原稿のこつ」と話していました。


習ったこつを生かすべく、ゲストスピーカーを招いての取材にも挑戦!
参加者は記者になった想定で、多文化共生を目指して地域で活動しているⅠさんに次々と質問しました。
Ⅰさんは病院で外国人患者を手助けする「医療通訳者」を育成したり、サッカーを通じて福井で暮らす
外国人と日本人が交流するイベントを主催したりしています。「活動が外国人にどれくらい認知されて
いますか」「県民として一人一人ができることは何ですか」「外国人の人と接する時に気をつけることは
何ですか」などと問いかける参加者の姿は、まさに記者さながら! 返答を受けてさらに質問を続ける人も
みられました。希望者には原稿を執筆してもらい、人事担当者からフィードバックをする予定です。

初日から盛りだくさんの内容でしたが、参加者は終始生き生きとした表情で取り組んでくれました♪

次回は、営業事業局やデジタルラボ、整理部の仕事を体験する様子をお伝えします!