皆さんこんにちは、採用担当です!
本日は2024夏インターンシップ第3日程・最終日の模様をお伝えします♪
この日は、報道部のHデスクの仕事紹介からスタート。Hデスクは記者歴26年目のベテランで、社会的弱者とされる人々に寄り添った連載をいくつも手がけています。
印象深い取材として紹介してくれたのは、旧優生保護法における強制不妊を取り上げた連載記事。全国に約2万5千人の強制不妊手術を受けた人がいるとの報道をきっかけに、うち福井県内には75人がいることを調査して報道。県内外の当事者に話を聞き、思いや実態を6回の連載にまとめました。
当事者に取材して記事を書くということは「2万5千分の1の人生を描くということ」とHデスク。読者に「戦後最悪の人権侵害」とも言われる強制不妊手術の実態を知ってもらい、自分の人生と比較することで重大な問題であることを知ってほしかったといいます。同時に「自分に思いを打ち明けてくれた当事者に届けたいという思いで記事を書いた」と語りました。
デリケートな話題ほど取材させてくれる人を見つけるのに苦労するといった自身の経験を踏まえ、記者を目指す学生には「話を聞ける人を見つけて、つながり続けることが記者にとって一番大切なことだ」と呼びかけました。
続いて登場したのは、福井新聞のデジタル報道を担う「デジタルラボ」のA先輩。ラインニュースなどのネットニュースに記事を配信したり、福井新聞の電子版「D刊」アプリ開発など、福井新聞のデジタル報道部門が担当している業務を教えてくれました。
D刊にコメント欄をもたせる想定で、多くの人に使ってもらうための機能やルール、デザインなどを考えるグループワークも実施。A先輩の「自分が使うことを想像してアイデアを出してみて」との助言をもとに、参加者は2グループに分かれて思案。短い時間の中で「『いいね』ボタンを作って共感や批判の数を見える化する」「NGワードを設けることで秩序を維持する」など、A先輩も思わずうなずく意見を複数挙げてくれました。
午後からは、見出しをつけたり記事・原稿をレイアウトしたりして紙面制作の中枢を担う編集局・整理部を訪問しました。実際に現場で使っている専用端末を使って、紙面に見出しや写真を配置する作業を体験。同じ文言の見出しでも、サイズやフォントによって紙面の印象を大きく変えることを実感してもらいました。
「記事を生かすも殺すも見出し次第」と語ったのは、整理部経験通算9年というベテランのK先輩。外勤記者が面白い原稿を書いても「興味を引き付ける見出し、目を引くレイアウトでなければ読者に読んでもらうことはできない」とし、頭を悩ませながら紙面を作り上げる整理部の仕事のやりがいを語ってくれました。
インターンシップ最後のプログラムは、今春入社した1年目社員との交流。報道部のY先輩とS先輩に、最近手がけた記事や自分たちが就活をしていたころの動きについて話を聞きました。
多数の質問をしてくれた参加者とのやり取りを一部抜粋してお伝えします♪
【記者として働いてみて想像と違ったことは?】
Y先輩…映画やドラマで見る新聞社の報道部から、殺伐とした場所なんだろうというイメージをもっていた。実際入社してみると、デスクは優しくてのびのびと仕事ができる。自分のやりたいことを気軽に相談できる雰囲気があって働きやすい。
S先輩…入社前は、記者は不規則な仕事だと想像していて「帰れなかったらどうしよう…」と不安だった。事件事故など急きょ取材が入ることも確かにあるが、取材の合間など自由な時間はかなりある。
【就活で大切にしていたことは?】
Y先輩…面接では事前に回答を用意するのではなく、自分の思いを素直に伝えることを意識した。
S先輩…やりたいと思った仕事をすることに決めていた。
【子どもの体調不良の時はどうしている?】
Y先輩…入社の時から「子どものことを第一優先でいい」と言われている。何かあれば上司に連絡し、予定していた取材に代わりの記者を出してもらうなどのフォローをしてもらっている。
【取材準備ってどんなことをしている?】
S先輩…過去に福井新聞に掲載された記事を見て、事前に質問を用意している。
Y先輩…過去記事はあまり参考にしない。自分が聞きたいこと、読者が聞いてほしいであろうことを想像して質問を用意している。
【I、Uターン就職ってどう?】
Y先輩(Uターン)…最初からUターンするつもりで県外へ進学した。県外に出て、生活するなら落ち着いた福井がいいなと改めて感じた。
S先輩(Iターン)…地方に行く不安はあったが、福井出身の大学の同級生にいろいろ質問して解消した。
=================================================
8月から始まったインターンシップも、この日で全3日程が終了しました。
参加して頂いた皆さんには、少なからず福井新聞社の仕事を知っていただけたでしょうか?
いろいろな会社のインターンシップに参加することで、自分がやりたいと思える仕事を見つけてくださいね♪
県内外から多くの学生の皆さんに参加して頂きとてもうれしかったです、ありがとうございました!